南彩NEWS

令和4年度なんさいの日「フォトコンテスト」結果発表

 令和4年7月から11月まで「後世に残したい農風景」をテーマに募集したところ24名41作品のご応募をいただきました。大変ありがとうございました。

 1月16日に審査会が行われ、令和4年度なんさいの日「フォトコンテスト」の入賞者が決定しましたので発表させていただきます。

 

【審査講評】

 今回は全部で41点の応募があり、その中から選定させていただきました。JA南彩管内のなにげない風景から、特に「後世に残したい農風景」という基準での審査となりました。

 多くの作品で、地域で長年多くの方に営まれた「農業」という生活の一部が、しっかりと一コマにとらえられていました。そしてそこには希望や楽しみが表現され、明るい未来が伝わる作品が選定されたのではないかと思います。

 地域環境というものは、そこで暮らす全ての方が関わり、守っていく必要があります。今回の作品が多くの方々に「共存共栄」のメッセージを伝える存在となることを願っています。

(一社)家の光協会 普及文化本部 東日本普及文化局 副局長 北川 司

 

○最優秀賞

屋敷林&水田

山本 豊さん

撮影場所:宮代町西粂原

 永く農家の家屋敷を台風や風塵から守るために維持されてきた屋敷林と初夏の田植えが終わった水田、そして晴れ渡った空…。営まれた農生活と地域の特性を観るものに感じさせる一枚になっています。こうした徐々に失われつつある景観の大切さを伝えてくれる意味から「後世に残したい」という今回のコンテストテーマにもマッチした作品です。構図がきれいにまとまっていることから被写体から必要な情報も明確に伝わる仕上がりでした。

 

○優秀賞

黄金色に染まる

中根 英治さん

撮影場所:久喜市菖蒲町

 稲作地帯の最大の喜びである実りの時期、首を垂れる稲穂に埋め尽くされた水田と夕日の光が全体を優しい黄金色に染める…。皆がなぜか懐かしく思うような農家の何気ない日常を伝えてくれています。タイトルが表すとおり、余計なものもなく、この暖かい雰囲気や地域性をしっかりととらえ、近づく稲刈りの喜びまでも感じさせてくれる一枚です。

 

○優秀賞

おいしいお米がとれますように!

山田 直美さん

撮影場所:白岡市荒井新田

 初めての田植えでしょうか? ぬかるみに目いっぱい手を入れて、苗を植える女の子の姿は本当に一生懸命さと好奇心旺盛な子どもの無邪気さが伝わってきます。奥の男の子がペタンと座り込んで感触を楽しむかのような姿との組み合わせが、いい効果を生んでいます。田んぼ側から撮影されていることが構図的にもいい仕上がりになりました。

 

○特別賞(組合長賞)

青空

田中 恵美子さん

撮影場所:久喜市菖蒲町

 青パパイヤはJA南彩管内で作付奨励されている比較的新しい作物です。今はまだ見慣れない光景かもしれませんが、時代を経て、地域で受け継がれ農業を盛り上げる楽しみな存在が地域の光景として一枚に収められています。奥行きを感じさせる構図の決め方と青空にわたぐもと青パパイヤの緑との対比もきれいにまとまっています。